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第1回Project Real CHAINを開催しました

“Project CHAIN”ではこれまで第32弾、34名の経営者の情熱を発信してきました。発信を継続していくうちに、取材をさせていただいた経営者の方々から、経営者同士の交流会を開催してくれないかとのご要望を頂くようになりました。
こうしたお声にお応えし、初の交流会“Project Real CHAIN”を開催しました。ご参加いただいたのは株式会社ワイズテクノ 取締役 吉田恭子さん、ガチャマンラボ株式会社 代表取締役 高橋仁里さん、株式会社ホテル松本楼 おかみ 松本由起さん、株式会社誠和 代表取締役 大出浩睦さんの4名です。吉田さんが運営する「まといホステル&バー」にご協力いただき、座談会を開催しました。今回は番外編として、当日の様子をお届けします。

<参加者の皆様>
株式会社ワイズテクノ 取締役 吉田 恭子(よしだ きょうこ)様:写真左上
#15 地域にインバウンドの交流拠点をつくる!建設会社の新しいチャレンジ

ガチャマンラボ株式会社 代表取締役 高橋 仁里(たかはし きみさと)様:写真左下
#19 親としての生き様を伝えたい。波瀾万丈の軌跡の先に、「足利織物」の復興を

株式会社ホテル松本楼 おかみ 松本 由起(まつもと ゆき)様:写真右上
#23 宿は人なり!誰よりも社員を自慢する経営者が語る、社員への想い

株式会社誠和 代表取締役 大出 浩睦(おおで ひろのぶ)様:写真右下
#25 ロジックより情熱。「わくわく」「どきどき」想いを乗せる仕事のススメ


-Project CHAINの記事のご感想や周りからの反応を教えてください。

大出さん:当社を知っていただく機会が増えたと感じます。会社のHPのお知らせにProject CHAINに掲載された旨とURLを載せました。外部のHPに掲載されると、検索エンジンで検索するときのキーワードが増える効果があります。Project CHAINが国の機関が運営するnoteだからなのか、検索エンジンで検索するとかなり上位に表示されるのが良いですね。

吉田さん:当社でアルバイトの募集を行ったのですが、面接に来られた方がProject CHAINの記事を読んだと言っていましたよ。企業の方だけではなく、一般の方にも当社を知っていただく機会になっています。あと1番喜んでくれたのは母です。国のnoteに、しかも私にフォーカスをあてて掲載いただくことはなかなか無いことです。母に自分の仕事ぶりが伝わり、私も嬉しかったです。

松本さん:個人のFacebookでProject CHAINに掲載されたことを発信しました。Facebookでは全国の同業の方と繋がりがありますが、「いいね!」やコメントをいただきました。また読者としての話ですが、実は吉田さんの記事を拝見し、お会いしたいと思っていました。当社は、まといホステル&バーさんから車で20分の伊香保温泉でホテルを営んでいるので、地域のために一緒に何かできないかと考えていました。

高橋さん:私は記事の掲載をきっかけに、今まで接点がなかった会社さんからご連絡をいただき、一緒に何か仕事ができないかという話になりました。また兼ねてからお付き合いのあった公的機関の方や、取引先の方からも記事を見たよと反響がありました。SNSでも発信しましたが、多くの方がシェアしてくれていたようで、記事への高評価をたくさんいただきました。

(左)会場のまといホステル&バー
(中央)吉田さんが御厚意で作成してくださったProject CHAINロゴ入りメニュー
(右)参加者の皆様のご協力を得て作成した自己紹介シート


-関東経済産業局、Project CHAINに今後期待することを教えてください。

高橋さん:私は足利銘仙という伝統織物を扱うスタートアップの経営者です。事業を行うための資金集めには苦労をした経験があります。幸い当社がある栃木県内は宇都宮でアクセラレーターが豊富で、スタートアップが支援を受けやすい環境にあります。ぜひ関東経済産業局でもスタートアップへの支援を啓発していただきたいと思います。
また伝統織物を扱う企業として、伝統産業の価値を伝えていただきたいです。当社では足利銘仙をパリコレに持っていく目標を達成しました。足利銘仙は海外で高い評価を得ていますが、日本国内ではその価値を正しく理解できている人が少ないのではないかと感じています。

松本さん:日本の技術やサービスが日本国内で正しく評価されていないことは私も感じます。先日イギリスを訪問しましたが、日本で考えたら決して質が高いとは言えないサービスに対して、日本で支払う金額よりはるかに高い金額を支払わなければいけません。一方日本では素晴らしいサービスが驚くほどの低価格で提供されています。日本人はそこに気が付くべきだと思います。

吉田さん:日本人は自分たちの作ったものを過小評価してしまう傾向にあるのかもしれませんね。地方にありがちな話だと思うのですが、近所に農家の方がいらっしゃって、御厚意でお野菜を頂くことがあります。しかしビジネスの視点で考えると、商品を無料で提供してしまうこととなります。お金をお支払いしますと言っても、受け取ってもらえません。その結果、お店に来ていただいた時にサービスをするなど、物々交換になってしまっています。そうすると本当の物の価値をお互い理解しないまま物々交換することになり、価値を正しく認識できない原因になっているのかもしれないなあと考えます。しっかりと価値に見合った価格で商品・サービスを提供していくべきだと思いますし、価値を作れる人につないでほしいです。

大出さん:当社の仕事は農業を盛り上げることなので、私も取引先から野菜あげるよと言われることはしょっちゅうです。私にあげないで売ってください、利益にしてくださいと伝えています。
日本の農作物、着物などの伝統文化・技術、観光においては日本のおもてなし、産業は異なるものの、重なり合うことで日本の良さ・価値を更に高めることができるのでは。しかし今は、1次産業、2次産業、3次産業と縦割りでつながっていないことが勿体ないなあと。ここにいるメンバーでもコラボできるかもしれません。
ところで、仕事柄、農林水産省とお付き合いする機会も多いですが、補助金などの申請書類に関して、経済産業省は細かく手間がかかる印象を持っていました。もちろん税金を投入するわけですから事細かに対応する必要があることは理解していますし、関東経済産業局の皆様も非常に丁寧な対応をしていただき、今は特段何も抵抗はありませんが、多くの事業者は補助金に挑戦することに対してハードルの高さを感じているだろうと想像します。

松本さん:私は観光庁とお付き合いする機会が多かったのですが、正直言うと、経済産業省はなんとなく敷居が高いと感じていました。しかし、関東経済産業局の皆様とお付き合いする中で、「なんでも相談することができるんだ」と印象がかわりましたね。新しい補助金を申請する際にもアドバイスを頂き、当社の新事業に関して発想の転換をするきっかけにもなりました。

大出さん:このような異業種の経営者が交流する機会は重要だと感じています。同業者からは得られない気づきを得られる良い機会ですよね。私は自費で有料の経営者俱楽部にも参加しております。それほど異業種の経営者と交流する機会が必要で、価値があると考えています。ぜひ次回はProject CHAINで取り上げた全ての経営者を対象に、大交流会を開催して欲しいです。交流会に価値を感じている経営者の方を集めると、価値観の合う経営者同士より深い交流会が実現できるかと思います。Project CHAINの記事を拝見していますが、本当に素晴らしい経営者の方ばかりですよね。良い交流会になると思いますよ。

前例左から高橋さん、吉田さん、松本さん、大出さんと関東経済産業局担当者の一枚


当日は高橋さんが足利銘仙の生地をお持ちくださり、魅力を語ってくださいました


-編集後記-
改めて4名の経営者の皆様のお人柄の素晴らしさ、懐の深さに感動しました。初の交流会開催となり、事務局側の至らぬ点もありましたが、経営者の皆様のおかげで、あたたかく素晴らしい会となりました。ご参加いただきました4名の経営者の方々、本当にありがとうございました。
懇親会のなかではそれぞれ何か一緒に仕事ができないかお話されるお姿や、お互いの仕事に繋がりそうな経営者のお知り合いを紹介するお約束をされている場面がありました。懇親会終了後もお車でお越しいただいた経営者の方々は会場に残り、引き続き親睦を深められたと伺っております。今回頂いたニーズにお応えし、近い将来大交流会を実現すべく、これからもチャレンジしていきます。
                             特派員K.M

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