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施策見聞録(中小企業施策 どう使ってますか?)

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あの企業は、中小企業施策をどう使ったのか? 施策の目的や意義について、ご活用頂いた企業様のインタビューを通じて出来るだけ分かりやすく情報発信していきます。
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#経営革新計画

中小企業支援施策 どう使ってますか?

はじめまして。 私たちは経済産業省関東経済産業局中小企業課(How do?部)です。 本マガジンでは、中小企業施策について、その施策を活用した企業様へのインタビューを通じて、「施策をどう使ったのか?」「施策がどのように役立ったのか?」に焦点を当てて情報発信をしていきたいと思っています。 施策の解体新書ではないので、制度の詳細要件を解説したものではありませんし、ましてや補助金に採択されるための勝利の方程式が書かれているわけでもありません。 では何を伝えたいのか? 各施策の持

経営革新計画が「経営目標」の大切さを知るきっかけに~自社ブランド立ち上げで下請けからの完全脱却を実現!~

株式会社秀隆は、代表取締役である松永秀夫氏が、親戚の人形工房で10年修行し、昭和60年に独立開業した江戸木目込人形を製造販売する企業です。「木目込人形」とは、桐塑(とうそ)で作ったボディにヘラで溝を掘り、溝へ布を着せ付ける(木目込む)人形のことです。「衣装着人形」に比べ、コンパクトで丸みを帯びていてかわいらしく、飾りやすいのが特徴です。創業以来、大手メーカーからの請負で節句人形の製造を行ってきましたが、近年の少子化の進展やマンション居住者の増加といった住宅事情の変化などから、

円滑な事業承継につながった経営革新計画

株式会社佐野機械は、昭和35年に現社長である佐野哲也氏の祖父佐野清氏が製紙機械の設計製作を生業とし創業しました。令和4年9月に父である佐野勝由会長から哲也氏が代表を引き継ぎ、来年で65年目を迎える地域の老舗企業です。特に、機械内部の搬送用ベルトの蛇行防止技術に強みを有しており、昭和40年頃に最初の装置を開発、平成15年には新型機を開発し特許を取得するなど、高い技術力を持って商品を全国に提供しています。蛇行防止装置の製造に特化した事業者は全国でも数社のみで、ニッチ分野において存

経営革新計画を活用した新事業へのチャレンジ~ブレない心のよりどころを創る~

-印刷業界で生き残るためにどのような戦略を展開されているのでしょうか? 当社は昭和46年に設立され、今年で創業52年になります。同業印刷大手からの下請けがメインではありましたが、小ロット中ロットを中心したニッチな市場を開拓し、競合他社との差別化を図っています。印刷業界は一般的に菊全判サイズ(636mm×939mm)の印刷機が主流だったのに対して、当社は10台以上あるすべての印刷設備をその半分の菊半裁サイズ(469mm×636mm)の印刷機に統一するという業界では珍しい企業でし